CCNAはネットワークエンジニアを志す人は聞いたことがあるでしょう。私が最初に入社した会社も取得を義務付けていました。
今思うと大学を卒業したばかりで何もわからない状態なので、指針というか資格を通じて基礎が学べるのは助かりますよね。
ただ、みなさんが知りたいのはこの資格が使えるか否かということだと思います。
IT業界に資格は不要だ。技術力や経験がないと意味はないという声はなんども聞きます。
実際、私もそう思いますし、経験に勝るものはないと今でも断言できます。
一方で資格に助けられたこともあります。ざっくりとメリット/デメリットをみていきましょう。
メリット
・転職の際に有利だった
・新入社員の業務に対する理解が高まる
まず、一番私がCCNPを取得したメリットは今の会社に雇われたところです
飲み会で上司にさりげなく聞いたことがありました。
何が採用の決め手になったのかを。上司は真っ先にCCNPを挙げました。私が当時応募した職種は社内SE(ネットワーク)でした。
上司はサーバー周りを専門としているエンジニアであってネットワークの専門家ではないので、
そういった場合に資格は候補者を選定するための有効な手札となったわけです。
逆に採用担当者がバリバリのネットワークエンジニアでしたらこの法則は当てはまらないと思います。
あくまでも経験重視でしょう。
ここでは業種によっては有利になるということを覚えてください。
そして、Linkedin(仕事版Facebookのようなものです)などの仕事版SNSでも、
多くの候補者から絞り込むために資格で検索をかけているエージェントが多くいるのも事実です
事実、CCNPと記載しているだけで転職エージェントから連絡が来ました。
二つ目のメリットは業務の理解が高まります。ネットワークエンジニアとして働くとスイッチやルータなどの実機に触れる機会があります。
業務を遂行するためにネットワーク構成図やConfig表などのドキュメントを見たり、OJT研修で先輩社員が専門用語を使うこともあるでしょう。
CCNA/CCNPで基本(用語等)をおさえることでその分成長速度も高まります
デメリット
・更新料がかかる
・評価が低い
一番のデメリットは更新料がかかることです。
正しくは、更新するために三年ごとにCCNPであればプロフェッショナルレベルの試験、CCNAであればアソシエイトレベルの試験で
一教科に合格する必要があります。
※なお、CCNAの更新で上位のプロフェッショナルレベルの試験を合格しても
CCNAも自動で三年間更新されます。
つまり、一教科分の値段と勉強時間が三年ごとに求められるわけです。これは金銭的にも時間的にも厳しいです。
ただし、最初から他のプロフェッショナルレベル、もしくはエキスパートレベルを目指すのであれば問題はありません。
というのも、CCNPだけではネットワークエンジニアとして評価されません。
資格だけで評価されたい場合はCCIEまで取得する必要があります
CCIEは筆記に加え、ラボ試験もあり、ネットワークエンジニアとして経験を積んだ人であっても
一年以上は学習時間にあてる必要があります。
取得した暁には得られることも大きいですが、受かる保障はありません。
ただ、CCIEを取得した人に話を聞くと、間違いなくネットワークエンジニアとしては成長できるという回答でした。
まずは自分はネットワークスペシャリストになりたいのか、それともジェネラリストになりたいのかをしっかり考えるのが良いと思います。
まとめ
CCNA/CCNPはメリットだけではありません。
それは事実ですが、未経験者であれば勉強するだけでも価値はあります。
三年毎の更新は自分の状況と照らし合わせて決めましょう。
会社が費用を出してくれるのであれば更新する価値はあります。
というのも、一教科受かれば良いだけなので1ヶ月の勉強時間で十分です。
CCNPをコスパよく更新したければPing-t一択です。
CCNAは無料ですので、まずは使ってみてください。
IT業界で働くためには知識をアップデートするために勉強を続ける必要があります。
資格をとって終わりではありません。
CCNA/CCNPは業務に直結した資格なので合格後も学んだことを忘れないようにテキストを
用意すると良いでしょう。
リファレンス用にテキストを持っているエンジニアを多く見かけます。
それは今はネットで情報を簡単に探せる時代ではありますが、
正否問わず様々な情報が溢れているからです。
そういった意味で信頼できる情報として本はまだまだ最強のツールです
ネットワークエンジニアは現状、不足しています。
それにアプリケーション、ミドルウエア、ソフトウエアなど、ITの現場で働くためには必ずネットワークの知識が必要となります。
CCNPは資格だけでは評価されませんが、プラスアルファという意味では十分な威力を発揮します。
一番大事なのは資格というよりも自分の知識の底上げするために学ぶことです。