睡眠がなんとなく重要だということはわかりますよね。
徹夜すると集中力は落ちますし何より眠いです。前日に飲み過ぎても睡眠時間を十分にとっていれば翌日辛くはないはずです。
眠いと感じるのは睡眠が十分ではないと体が感じている証拠です。疲れをとるために睡眠が必要だということを日々、誰もが身をもって経験されていますよね。
何より人生の4分の1は睡眠に費やされています。4分の1だと6時間睡眠の計算ですので、人によっては3分の1以上です。そう考えると、それだけ生活の中で占めている睡眠について知っておくべきだと思えませんか?
今回は睡眠中に身体はどうなっているのかを見ていきたいと思います。
記憶の整理
パソコンを例にあげるとデスクトップに無造作にファイルが保存されていたり、フォルダ名も意味をなさず、普段アクセスするWEBサイトもお気に入りにいれられていない状態を想像してください。
気が滅入りますし非効率ですよね。
アクセスしたいものに簡単にアクセスできなければ意味はないはずです。
睡眠中に脳は起きている間に起こったことを再生して区別しています。必要なものは長期記憶として保存します。同時に不必要な記憶を削除します。
長期記憶に限度はなく一生消えることはありません。
多くの人は幼い頃の記憶を鮮明に覚えていますよね。一方で、昨日食べた昼食がなかなか思い出せなかったりします。これは記憶に優先順位をつけているからです。
血圧と体温が低下
眠りが近くなると体温が下がり始めます。その結果、代謝が低下するので空腹感を感じることはありません。
覚醒時にだるさや頭がぼうっとするのは血圧と心拍が急激に上昇して一時的にバランスが崩れるためです。
脳のエネルギー使用量が増加する
覚醒時はエネルギーの大半は肉体活動によって使用されます。
眠っているときは肉体活動がないため、そのエネルギーの大半は脳で使えることができます。
そのため、神経を接続したり老廃物を取り除いたりと覚醒時に後回しにされていた仕事の処理に利用されます。
覚醒時は肉体でもそうですが、脳でもより重要な決断をはじめとした、より切迫した大量のエネルギーを必要とする作業に追われています。
そこで、後回しになって溜まっていた仕事を睡眠中に行なっているのです。
脳の掃除
覚醒している間は脳や体の細胞内に老廃物が溜まります。
脳は人が眠ると脳脊髄液のバルブを開いて繊維に溜まった毒素を洗い出します。
これは細胞呼吸という細胞が栄養からエネルギーを作り出し、体を動かし続けるためのサイクルの一部です。夜間に洗浄される毒素はそのサイクルの残りかすのようなものです。
洗浄は体全体で行われていますが、特に脳での影響が大きいです。最初に述べた徹夜で集中力が欠けるのはこれが大きな理由の1つです。
夢
睡眠と切っては切れないものが夢ですよね。
残念ながら睡眠と夢の因果関係は何もわかっていないようです。その人がどんな夢を見ているかは外からはわからないからです。専門家から言わせても、実験や調査が困難なために調べようが無いようです。
ただ、専門家の見解によると情報処理に伴ったノイズと考えるのが適当なようです。
就寝中には記憶の整理をしますが、その一環で記憶の断片がアトランダムに現れてくる時に奇想天外な夢となるようです。
まとめ
睡眠は記憶の整理や脳のメンテナンスのために必要だとわかって頂けたでしょうか。
専門家の言葉を借りると、まだまだ睡眠については十分に解明されているとは言えません。ただ、[睡眠]と[記憶]、そして私たちの見る[夢]と[感情]に関連性があるということが徐々にわかってきているようです。
睡眠についてはまだ謎が多いですが、その分野の研究者が日々研究を進めていますので今後に期待しましょう。
睡眠についてもっと知りたい方は以下書籍に目を通すのも良いかもしれません。
最後までお読みいただき有難うございました。