英検というとTOEICと違ってライティングを心配される方も多いと思います。
確かにライティングは練習する必要がありますが、それは時間配分であったり手を慣らすためのものです。なぜならライティングに難しい単語も構文も必要ないからです。
英検のライティングは準一級/一級ともにエッセイ(小論文)形式です。
例えば2017年第3回目の一級の問題は以下です。
Should Japan rethink its relationship with the United States?
基本的にエッセイ形式だとYes or NoもしくはAgree or Disagreeで答える必要があります。その上で3つの理由を挙げてどうしてその意見なのかをサポートしなければいけません。
以前は6つのポイントが提示されてその中から3つを選ぶ形式だったのが、前回(2017年第3回)ではポイントは自分で考える必要がありました。今後もないものだと思って対策したほうが良さそうです。
これからは一級を前提として話しますが、準一級も基本的には同じ対策でいけます。違いは推奨文字数が150-180程度になり、ポイントが2つに減るくらいだからです。
それでは簡潔に対策をまとめたいと思います。
時間配分
他の問題に費やす時間を少しでも多くするために25分以内でまとめられるようにしましょう。事前対策をする場合はしっかり時間もはかりましょう。
25分とはいってもいきなり書き始めてはいけません。
パソコンであれば何も考えずに書き始めれば良いです。ただ、エッセイは当たり前ですが手書きです。書いたり消したりするにも時間がかかります。
それでは時間配分について説明します。
事前準備:5分
事前準備では(Yes/No, Agree/Disagree)から立場を決めた上で3つの主張を考えてください。日本語で良いので3つの主張でそれぞれどんなことを書くのかを空いているスペースにメモしましょう。
大切なのは5分で終わらせることです。難しいようであれば大まかな内容で良いので5分で終わらせましょう。
英作文作成:17分
書いたメモをみながらIntroduction,Body,Conclusionの順にパラグラフを作成します。
IntroductionとConclusionは同じ主張が述べられていることを意識して、Bodyでは主張が主題からそれていないかに気を配ってください。
完成後には通読をして文法上のミスがないかも確認しましょう。
見直し:3分
ここではスペルミスだけを意識してください。スペルミスでも減点されますのでしっかりと見直しましょう。
注意事項
ここではつい忘れがちな内容をまとめました。
インデント
エッセイを書く際にパラグラフは重要な意味を持ちます。
パラグラフが変わることはテーマが変わることですので、読み手にも明示しなければいけません。
そのためにはインデント(字下げ)をはっきりとしましょう。
Intoroduction, Body x 3, Conclusionが始まる前には入れると覚えておきましょう。
回答用紙に余裕はないので一字程度下げれば十分です。
日本事情ではない
主題に日本と明記していない限り、日本に限った話ではありません。日本の観点からではなくグローバルな視点からの出題ですので、日本ばかり例に出すのは好ましくありません。
同じ表現は繰り返さない
当たり前ですが、エッセイに読者はいます。同じことを主張するからといって同じ構文が続くと読み手を飽きさせてしまいます。
同じ主語が続くのを避けるためには、能を変えたり、無生物主語を用いたりするのも効果的です。
まとめ
エッセイにはエッセイの決まりごとがあるとわかって頂けたかと思います。
時間配分をした上でエッセイの基本をおさえるだけでライティングは一番短期間で対策できる分野でもあります。
まずは本内容をしっかりとおさえた上で試験に望んでください。
最後までお読みいただき有難うございます。