不動産投資は手軽に始められる投資ではありません
知識経験ももちろん大事ですが、そもそも少子高齢化で若い世代が減っているので、
将来的に期待できる投資かと言ったら決してそうではありません。
知識経験だけではなく、人脈やタイミングなど、自分の努力だけでは手の届かない
ところで勝負が決まってしまう部分もあります。
そもそも不動産を購入するわけですから。
気軽に始められる副業にはなりえません。
ガッツリ学んでからでも何千万という不動産を扱うわけですから不安は消えないでしょう。
そんな時に[買わない不動産投資 ドル箱 宿泊所]と出会いました。
この本はそのタイトル通りAirbnbなどの民泊を扱ったビジネス書です。
民泊と言っても肝なのは不動産を買わず、あくまでもオーナーは別にいる物件を
賃貸して、それを旅行者などに貸し出すビジネスをするところにあります
今でこそ民泊はよく聞く言葉ですが、著者が始めた当時は
なにそれ?という時代です。
この本の優れているところは、会社員だった著者がビジネスを始めるきっかけ、
実際に始めてからビジネスが軌道にのるまでを実体験に基づいて赤裸々に述べているところです。
おそらくこの本を手にする人の多くが会社員かと思うので著者の以前の立場と近いという意味でも
より身近に感じられるのではないでしょうか。
実体験だけではなく民泊の歴史や法律に基づいて流れで説明されているので非常に参考になります
最後の方のチャプターはハウツーをまとめた構成になっているので、
興味がある方は最初の指南書としても良いかもしれません。
ヤミ民泊(旅館業法上の届け出も民泊の認定も受けない状態で宿泊希望者を泊めること)の
イメージが私の中では強く敬遠していた部分はありますが、というより
マスメディアがそのようなイメージを作ってしまった部分もあると思います
まあ、実際、ヤミ民泊で事件事故とかも一時期続いてましたから。
でも、民泊新法の施工により、状況が変わり、ヤミ民泊が全て消えてしまったようです
一方で訪日観光客は増え続けています
おそらく、国内でもホテルがとりずらいと感じる状況も増えてきたと思います。
だからこそ、しっかりと認可された民泊施設に予約が集中します
需要に比べて供給ができていない状況なので、素人目から見ても
これから期待のできるビジネスですよね。
著者は副業で重要なポイントとして以下をあげています。
その1:小資本でできる
その2:一人でできる
その3:即効性と確実性
その4:時間が取られない
その5:充実感があって楽しいことで稼ぐ
著者の解釈を知りたければぜひ本を手に取ってみてください
それでもポイントを見るだけでも意味はわかりますよね。
一言でいうと時間も資本もかけずに、一人で手軽に始められる。しかも楽しめる
そういうビジネスだと著者は断言しています。
私たちのイメージする副業とはイメージが真逆じゃないですか?
そこまで言われると逆に気になりますよね。
ただ、一方でその言葉を鵜呑みにしてはいけません
民泊ならではの怖さもあります。
多くの宿泊客とやり取りする必要があるので当然といえば当然です。
他にも物件オーナーから無許可で営業していたのがバレて撤退を余儀なくされるなど。
まあ、著者も合法的にやるとおっしゃっているので後者は論外ですが、
前者も代行業者を使えば解決するそうです。
私は民泊って全て自分ですると思っていましたが、違うんですね...。
クリーニングはまだしもメール代行や運営代行、ゲスト対応まで、
丸投げできてしまうそうです。
まあ、一人のマンパワーにも限界がありますから当然といえば当然ですが。
そうやって、経験を積むにしたがって、おおよそのことを自動化できるようになります。
興味がある方は一度本を手に取ってみてはいかがでしょうか。