温泉に詳しくなくても鳴子温泉を聞いたことはあるでしょう。温泉番付だと東の横綱ですからね。補足すると鳴子温泉は宮城県大崎市にある温泉地です。山形との県境、山深い所に位置します。鳴子温泉郷には源泉が370以上存在し、日本に存在する11種類ある泉質のうち、9種類が鳴子温泉郷にはあります。
そして温泉を楽しむなら共同浴場ですね。今回の旅行では「早稲田桟敷湯」と「滝の湯」を楽しみました。
滞在先として今回お世話になったのは「鳴子温泉郷東多賀」です。
こちらで三泊四日過ごしました。非常に満足だったので余すことなく魅力を伝えたいと思います。
鳴子温泉郷東多賀の立地は?
鳴子温泉駅から徒歩10分圏内です。徒歩圏内ですが送迎もお願いすることが出来ます。私は荷物が多かったので行きも帰りもお願いしました。楽天トラベルでは場所がわかりにくいとありましたが全然そんなことはありませんよ。
ちなみに隣には西加賀の湯もあります。
「東加賀の湯」と「西加賀の湯」共に温泉に入浴するだけもありです。入浴料だけなら500円です。
鳴子温泉郷東多賀の外観設備は?
周りは山に囲まれていて長閑なところです。療養するにはもってこいです。
基本的に湯治目的の旅館なので室内は全面禁煙です。よって喫煙者はここを使います。
泉質が気になるという方もいるので載せておきます。入浴だけの観光客も多く訪れます。時間帯は10:00-16:00だった記憶があります。糖尿病、アトピーをはじめとして皮膚病に効くようです。
徒歩圏内(5-10分)にセブンイレブンはありますが、夜は真っ暗です。自販機があるのは助かりますよね。
鳴子といえばこけしらしいですね。初めて知りました。
もちろんWiFiもございます。最初はど田舎(良い意味で)なので心配してましたが、スマホもPCもサクサクネットにつながりました。
すばらしいことに洗濯機と乾燥機は使いたい放題です。洗剤もあります。よって、冬でも最小限の荷物で済むのが助かりました。
部屋の脇には暖房器具があります。使用すると1日あたり800円のようです。幸いなことに暖房器具を使わなくてもちょうど良い気候でした。
お部屋にはコタツがあったので否応でもテンションが上がります。自宅のようにリラックスできますよ。冷蔵庫もコンロもありますので、小腹が空いた時に調理することもできます。
鳴子温泉郷東多賀をオススメする3つの理由とは?
リーズナブル
三泊二名の朝夕付きでこの値段にリーズナブル以外の言葉は出てきませんね。
料理
以前、湯治宿に泊まったことがあったので料理は全く期待していませんでした。味も薄くて質素で量も少ないのだと勝手に思い込んでいました。それがですよ、結果的に味もボリュームも大満足でしたよ。
朝は基本的に連泊でもだいたいこのような献立です。連泊で気付きましたが、小鉢の中身やお吸い物の具が変わるくらいです。とはいえ朝から大満足のボリュームです。
お吸い物も画像からはわかりづらいかもしれませんが、かなりの具たくさんです。
夜ご飯は見てもらうとわかりますが、すごいのは量だけではありません。味も保証します。
こちらは別の日の献立ですが、基本的には「刺身」と「天ぷら」、「鍋物」になります。
夜は必要に応じてお酒も頼めます。やっぱりせっかくの休日なので晩酌は必須ですよね。私は地ビールの「ゆきむすび」にしました。
味は明らかにシャンパンなのですが、ビールの味も香りもあります。両方の美味しいどこ取りですね。で、食事で何よりも最高だったのが米です。「ゆきむすび」と呼ばれる市場に流通していない希少価値のある米ですが、朝も夜もおひつでいただけます。
夜は美味しい栗ご飯ですよ。
普段は糖質制限をしているので米は避けています。ただ、この米は一口食べると止まらないです。最初はこんな量食べきれないだろと思っていましたが、朝晩ともにむしろ少ないくらいでした。それくらい美味しい米です。米だけで食べても美味しいと思えたのは初めてかもしれません。女将さんがゆきむすびが目的の客もいると言っていましたがそれも納得です。
温泉
まあ、なんといっても温泉郷ですので「温泉」がこの宿のウリです。湯治宿ですからね。それも当然ですよね。
温泉内はシンプルです。簡易脱衣所があるだけです。
一度足を踏み入れるとそこは桃源郷です。白濁色の温泉がいい仕事をします。温度も高すぎないのがよかったです。おそらく42度くらいです。もし熱すぎるようなら、隣の西加賀の湯も試してみてはいかがでしょうか。西加賀の湯は40度くらいです。
ちなみに東加賀の湯で私の肌の問題は全て解決しました。ニキビもそうですが、滞在前は足の裏の皮がむけて見た目的にもちょっとグロテスクでしたが、滞在三日でうっすらと新しい皮ができていました。連れは汗疹湿疹があったようでしたが、全て治った(消えた)ようです。
ちなみにシャワーはありません。温泉で身体を洗う体験もなかなかできることではありませんよね。贅沢すぎます。流れてくる温泉は熱いので頭を洗うときは心構えが必要かもしれません(笑)
白濁の温泉はちょうどよい温度でしたが、私にも流れてくる温泉の温度は熱かったです。なので、共同浴場で頭と身体を洗ったりしていました。
鳴子温泉郷東多賀の湯の総括
鳴子温泉は泉質の種類が豊富です。東加賀の湯は白濁色ですが、隣の西加賀の湯は薄青い色をしていました。一つとして同じ泉質はないのです。鳴子温泉郷での楽しみ方は共同浴場です。その共同浴場を制覇するためには少しでも滞在期間を長くする必要があります。そのためには拠点が必要です。よって、なるべくリーズナブルで美味しい食事と温泉があるところに泊まりたいですよね。長期滞在ならより一層「鳴子温泉郷東多賀の湯」の良さがわかるでしょう。
秋の時期なら温泉以外にも「鳴子峡」や「潟沼」の紅葉がきれいですよ。見どころ満載の鳴子温泉郷、是非皆様の次の旅行先に選んでみてはいかがでしょうか。